2010年 10月 09日
アジアの視座から地域建築の未来を照らす |
2年前に新居照和さんに住宅作品を見せて頂いた縁もあり、建築学会四国支部主催のシンポジウム「アジアの視座から地域建築の未来を照らす」に行ってきました。
布野修司さんのアジアレポートに続き、地域で地道に活動を続けておられる沖縄の末吉栄三さん、高知の山本長水さん、徳島の新居さんがそれぞれの設計思想・活動を語って頂きました。
末吉さんの話からは、地域に根差し自分の設計した建物を見続けてきたことの誇り、迫力を感じました。建築をつくることだけでなく、人の育成にも力を入れ勉強会を続けておられること。現在も自ら勉強し、人類が成し得てきたものを引き継ぎながら、設計活動、人材育成をしたいと、ほとばしる情熱に会場全体が引き込まれていきました。得意とされる学校建築では、「偏在する中心」ということを念頭に留まる空間を複数つくってこられています。
山本さんからは、土佐派の家の活動報告がありました。「湿気の対策」という言葉を何度も繰り返され「高知は、厳しい気候条件のため都会の設計者は迂闊に入ってこれないんだよ」と笑う姿に、風土に合った建築とは、地元の気候風土を知る人間が設計するもんだよと伝えてくれているようでした。
地域で活動することはどういうことなのか興味があり参加したわけですが、その場所が地域だから、都市だからどうするではなく、シンプルに建築をつくる場所があるなら誠実に取り組むということが今回の講演会でより明確になりました。現実的には材料の使い方など地域の特殊解的回答な部分もありながら、全体として普遍性を持ちえていることに可能性を感じました。
布野修司さんのアジアレポートに続き、地域で地道に活動を続けておられる沖縄の末吉栄三さん、高知の山本長水さん、徳島の新居さんがそれぞれの設計思想・活動を語って頂きました。
末吉さんの話からは、地域に根差し自分の設計した建物を見続けてきたことの誇り、迫力を感じました。建築をつくることだけでなく、人の育成にも力を入れ勉強会を続けておられること。現在も自ら勉強し、人類が成し得てきたものを引き継ぎながら、設計活動、人材育成をしたいと、ほとばしる情熱に会場全体が引き込まれていきました。得意とされる学校建築では、「偏在する中心」ということを念頭に留まる空間を複数つくってこられています。
山本さんからは、土佐派の家の活動報告がありました。「湿気の対策」という言葉を何度も繰り返され「高知は、厳しい気候条件のため都会の設計者は迂闊に入ってこれないんだよ」と笑う姿に、風土に合った建築とは、地元の気候風土を知る人間が設計するもんだよと伝えてくれているようでした。
地域で活動することはどういうことなのか興味があり参加したわけですが、その場所が地域だから、都市だからどうするではなく、シンプルに建築をつくる場所があるなら誠実に取り組むということが今回の講演会でより明確になりました。現実的には材料の使い方など地域の特殊解的回答な部分もありながら、全体として普遍性を持ちえていることに可能性を感じました。
by m_morimoto32
| 2010-10-09 04:54
| 講演会・展覧会
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