2009年 10月 21日
三重大学レーモンドホール |
三重大学での打合せの後、レーモンドホールを浦山先生に案内して頂きました。
名前の通り、アントニオ・レーモンドによる設計。現在の県立美術館がある敷地内に昭和26年に県立大学の図書館として建設されたものです。その後、昭和44年に大学移転に伴い解体移築されたもののようです。その後大学の食堂として利用され、現在は展示物保管場所になっています。
屋根は勾配の緩い切妻で、軒を深く出した落ち着いた建物となっています。丸太材を構造材とするレーモンドの木造建築の好例とのこと。
南・西面には引き違いガラス戸が用いられていて、移築される前は、池に面して建っていたとのこと。建物内から池への眺望を意識した建物だったようです。現状からでは想像もつきませんでした・・・。将来はこの建物をキャンパス内で移設し、以前建っていた周辺の環境に近い形に整えたいという構想もあるとのこと。建物と場所の関係を改めて考えさせれたと共に、ただ残していくのではなく、活用していくことがその建物にとっても幸せなことだろうなと感じました。
by m_morimoto32
| 2009-10-21 09:31
| 建築探訪
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